こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
1年ぐらい前から、知り合いの税理士さんが行ったセミナーに参加して、クラウド会計の存在は知っていました。
「これからは、自動入力の時代になるだろうな」
とは思ったものの、今の会計ソフトと比べて使い方が変わってマスターするのが大変だろうというのと、データの移行や初期設定が大変だろうなと思ったので、見ないふりをして、ここまでやってきました。
しかし、お客様から興味があるという話を聞いたり、新規のお客様が、クラウド会計を使っていたりと見ないふりを出来る状況ではなくなってきました。
そこで、2017年2月にマネーフォワードの方のお話を聞いてみました。時代の流れ、そして、事務所としてもビジネスチャンスになるかなと思い、まず、自分の事務所で使ってみることにしました。
1ヶ月かかりようやく、取り込みの設定や自動仕訳の設定などが一応一通り終わりました。
設定をやってみた感想は、思っていたとおり、最初の設定は最高に面倒くさい!!
残高の設定、補助科目の作成などクラウド上で動かすので、インストール型の会計ソフトと比べると、動きがモッサリした感じで、ちょっとした違いなのですが、とても違和感があります。
クラウド会計は、通帳のデータなどをインターネット上で読み取ってきて、その摘要で判断して、自動で仕訳をしてくれます。
摘要がキーになっているので、同じ摘要だけど、違う科目で処理したい場合などは、登録がうまくいかない。
今まで使い慣れてきた会計ソフトと比べ、使い勝手もよくない。これは慣れの問題かもしれませんが・・・。
「全て設定が終わったら、きっと楽になる」と信じて、設定を進めていきました。
人間は、変化を好まないんだなと実感。
一通り設定が終わってみて、会計帳簿をつける、確認することに関しては、まだ、慣れていないということもあるでしょうが、仕訳を訂正することや残高を確認することには、かなりの違和感を感じながらやっています。今後慣れていくのか不安ですが…。
そんな不安がありますが、クラウド会計には、ものすごい機能があります。ボタン一つで、通帳やクレジットカードのデータを引っ張ってきてくれるます。
この機能で、いつでも会社にいくらお金があるかがわかります。さらに、キャッシュの推移をグラフにしてくれます。
経営者が、経営判断をするときに、一番重要な要素は、「今現在現金預金がいくらあるのか?」でしょう。
利益がいくらあるのかなど他の要素も多少判断のポイントになりますが、利益金額は、相対的な数字なので、意思決定の際は参考程度に見ておくことがいいでしょう。
帳簿付けを会計事務所に頼んでいたら、いつでも現金預金残高を確認できません。
経営判断のため、この通帳残高をすぐに確認できる機能を活用するという機能1点だけでも、クラウド会計を活用する価値は十分にあります。