こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
独立起業して、すぐは経営を安定させるために、経営者は死に物狂いで働きます。
その後、うまくいって事業が軌道に乗った後に、経営者は分岐点に立たされます。そのとき、一度立ち止まって、今後の事業拡大の方向性について、よく考えましょう。
道は、大きく分けて2つあります。
一つ目の道は、より専門的な知識を高め、同業他社が到達できないレベルまで持って行き、P(販売単価)を極限まであげることです。
二つ目の道は、人を雇って組織化を行い、Q(お客様の数)を増やす方法です。
私のお話をしますね。
わたしは、独立開業して、約1年後に知り合いの事務所のお客様を引き継がせていただいたので、自分が食べるのには困らなくなりました。顧問契約を結んでいただくので、業績も結構安定します。
会計事務所は、人がサービスを提供する事業形態なので、自分ひとりで対応できるQ(お客様の数)がある程度限定されます。
専門性を高めるには、数をこなさなければならないと考え、スタッフを雇いお客様の数を増やす方向に舵を切りました。
その選択を行ったので、お客様の数をもとめ始め、報酬を安くしてでもお客様の数を増やす活動を行いました。
すると、業務が忙しくなり、お客様の数はある程度まで来て、事務所内が忙しくなります。
そんな中、現在の人手不足がやってきました。
関口会計でも、ここ2年ぐらいハローワークにずっと求人を出しています。5年ぐらい前だと、ハローワークに求人を出すと、10人ぐらい応募がありました。
しかし、いまは、求人を出してもほとんど応募はありません。
こんな状態で、P(販売単価)の低めの仕事をたくさん取ると、利益が少ない仕事が多くなり、スタッフに長時間労働を強いることになってしまいます。その結果、忙しいストレスフルな職場になり、より一層人材確保が難しい職場になってしまいます。
私は、結構ぶれながら、右によたよた、左によろよろしながら経営を行っています。
そして、今も、人手不足に翻弄されながら、P(販売単価)をアップして、サービスの質を上げていこうと努力をし始めたところです。
中小企業が安定的に経営していくためには、Q(お客様の数)を追求してはダメです。
P(販売単価)をアップが重要ポイントです。
現在は、新規のお客様に対して、値下げは絶対にしません。
関口会計の価値をしっかりと伝えて、関口会計の報酬規定に納得していただいた方に対して、高いサービスを提供することにしています。