こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
私が中学生の頃、JR町田駅のそばに、トポスと東急ハンズがありました。
2店は、販売しているものは違いますが、同時期に開店したと記憶しています。
私が買い物に行くときには、東急ハンズの駐車場に車を停めて、東急ハンズの店内を通り、トポスへ買い物へ行くことがしばしばでした。
東急ハンズの店内を見てから、トポスに行くことが常だったので、勝手に2つの店を比較していました。
お客様の数を比較すると、東急ハンズは、ガラ〜〜んとしていて、トポスはお客様でごった返し、お会計のレジには長蛇の列ができていたと記憶しています。
ちなみに、トポスとは、ダイエーが独自の研究を重ねて開店した、ディスカウント店。
家の消耗品などが安く販売されていて、私は、当時犬を飼っていたので、家族でドックフードをトポスへ買いに行っていました。
当時の私の考えでは、どう考えてもトポスの方がたくさん儲かっているだろうと思っていました。「東急ハンズは、近くにこんな繁盛したお店があるのに、なんで真似しないんだろう」とずっと思っていました。
今考えると、やはり中学生。とても浅はかだったなぁと思います。
どちらの形態のほうがよかったかについては、結果が出ています。
2016年11月14日トポス北千住店が閉店して、トポスの36年の歴史に幕をとじました。
一方、東急ハンズは、2014年時点の売上高は、842億円。営業利益が、約18.5億円と順調に業績を伸ばしています。
これが、PQ(売上高)至上主義とMQ(粗利)至上主義です。
たくさんPQがあっても、PQの中には、取引先のPQが含まれており、水増しされた金額です。
一方、MQは会社に残る金額です。
事業を経営するうえで、どちらの数字を重要視しなければいけないかというと、「MQ(粗利)」です。
安売りは、お客様がたくさん来るので、忙しくなり、業績アップの切り札と思われがちです。
しかし、ただ忙しくなるだけで、会社に残る利益は、減っているかもしれません。
たくさんお客様が来ると、しっかりと在庫していなければいけないので、その分お金もかかり必要以上に経費が嵩みます。
中小企業は、特にMQ(粗利)を重視して、経営をしましょう。(関口)