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値引きの恐怖番外編 「値上げへの挑戦」

2016年08月30日(火)

こんにちは。

税理士の関口義宏です。町田市つくし野で、会計事務所を経営しています。

 

下記のような、収益構造の会社が、販売価格を10%値下げしたら、利益金額は100%下がりました。

 
70円で仕入れたものを、100円で1万個販売している次のような会社が10%値引き販売をしました。
売上高  100万円
原価      70万円
粗利益   30万円
固定費   20万円 
利益      10万円
      
      ↓
 
売上高   90万円
原価      70万円
粗利額   20万円
固定費   20万円
利益額     0万円
 
値下げは、事業経営にとって、影響は絶大です。
中小企業は、むやみに値下げすると、会社が潰れてしまうぐらいのインパクトがあります。
 
では、反対に値上げしたらどうなるでしょうか?
 
上記の例の会社が、10%値上げして販売しました。
 
売上高 110万円
原価      70万円
粗利益   40万円
固定費   20万円
利益      20万円
 
販売価格を10%値上げしたので、売上高は10%アップ。
原価は、変わりません。仕入数量も仕入単価も増えません。固定費も、変わりません。
販売数量が増えていないので、基本的に仕事の量は増えません。
 
 
その結果、販売単価を10%あげると、利益は100%アップになります。
 
 
値上げが会社経営によい影響があるとわかっても、値上げすることですは難しい。
しかし、経営者が、『値上げなんてできないよ』と思っていたら、絶対に値上げはできません。
知恵を絞り、値上げのチャレンジをした人だけが、値上げに成功し、余裕を持った経営が実現できます。
 
値上げをするにしても、値下げをするにしても、販売価格の変更は会社経営にとって一大事です。
稲盛和夫さんが、「値付けは経営」と言っているように、販売価格は、経営者自らが決めることです。
 
中小企業は、安売りでは、絶対に大きい会社に勝てません。
会社を存続させるためには、1円でも高く販売する姿勢が重要なポイントです。(関口)

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