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値引きの恐怖
2016年08月09日(火)
こんにちは。
税理士の関口義宏です。町田市つくし野で、会計事務所を経営しています。
事業をしているとお客様から、値引きを頼まれることもあるでしょう。
「2割・3割は、当たり前〜♪」と言うコマーシャルが昔ありましたが、考えなしに、値引きすることは、とても危険です。
例を出して、値引きが恐ろしいものであるということを見ていきましょう。
70円で仕入れたものを、100円で1万個販売しているとしましょう。
損益は、下記の通りです。
売上高 100万円
原価 70万円
粗利益 30万円
固定費 20万円
利益 10万円
この時に、1割引きで販売するとどうなるでしょう？？
売上が1割減だから、利益も1割減になるとおもいますか？
実際に計算してみましょう。
100円の1割引は、90円。1万個販売しているので、売上高は90万円。
仕入は変わらず70万円です。販売数量は、変わらない。
売上高 90万円
原価 70万円
粗利額 20万円
固定費 20万円
利益額 0万円
販売単価を、たった1割下げただけで、利益金額は、無くなってしまいました。
値引き販売は、利益に与える影響がとても大きいので、もし値引きをするときには、考えて、値引きを行っても、利益が出るように行わなければいけ居ません。
価格決定は、経営者の仕事です。
むやみに、値引きをすると、会社は大変なことになりますよ。(関口)
