こんにちは。
税理士の関口義宏です。町田市つくし野で、会計事務所を経営しています。
貸借対照表は、会社設立から現在までの歴史が表されます。
だから、貸借対照表がわかれば、会社の状況がほとんどわかります。
貸借対照表は、結果を表わします。会社の財産債務を表示し、会社の純資産を計算します。
現金や預金、棚卸資産、機械や車両、売掛金、買掛金、借入金と純資産などが表示されます。
現金や棚卸資産、機械や借入金は、どんなものかわかりますよね。
貸借対照表は、結果を表すだけではなく、もう一つ役割があります。それは、正確な損益を計算するために、都合の悪い項目を格納しておく役割です。
現在の会計は、期間損益計算(半年とか1年ごとに決算をする)を前提としていて、1年間の損益を正確に計算する必要があります。
そこで、来年の売上を先にもらったとか、まだ払っていないけど、今年の経費だとか言った項目が出てきます。これらを経過勘定項目と言います。
この経過勘定項目は、貸借対照表に表示されます。
経過勘定項目は、全く意味を持っていないため、理解できません。
それが、貸借対照表を意味不明な表にしている原因です。
貸借対照表は、財産と債務。それから、意味のない項目があり、右側と左側の差額で、会社の純資産を表します。
貸借対照表を見るときに、意味のない項目は無視してOKです。
現状がわかったら、次に傾向をみます。
現金預金と売掛金、棚卸資産が、前月よりどうなったか?前年同月と比べてどうだったか?を確認します。
現金預金が増加傾向で、売掛金・棚卸資産が必要以上に増えていなければOKです。
傾向をつかんだら、計画を立てます。
左側の資産の項目は、なるべく、上の方を充実させるように計画する。
右側の負債・純資産の項目は、なるべく、下の方を充実させるように計画する。
それを繰り返すことで、会社の問題も把握でき、つぶれにくい会社に成長していきます。