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MQ会計

2016年06月21日(火)

こんにちは。

税理士の関口義宏です。町田市つくし野で、会計事務所を経営しています。

 

MQ会計と初めて聞いた方も多いと思います。難しいことはありません。

「MQ会計はなにか?」というと、経営者が意思決定を行うための会計です。

損益計算書の要素というのは、大きく分類すると、5つの要素からなっています。

 
P(プライス):販売単価
V(バリアブルコスト):変動費単価
Q(クオンティティ):数量
F(フィックストコスト):固定費
G(ゲイン):利益
 
Pは、販売単価。商品・製品やサービスをいくらで販売するかです。
Vは、変動費単価。商品や製品の1つあたりの仕入単価です。
Qは、数量。何個販売するかです。
Fは、固定費。その商売をやるのにいくら使うのかです。
Gは、利益(経常利益)。その商売でいくら稼ぐかです。
 
 
損益計算書を、見ているだけでは、発送の拡がりは期待できません。
しかし、会計を上記の5つの要素で考えると発想が広がります。
 
例えば、1万円の物を100個売っている会社があるとします。現在の売上は、1万円×100個=100万円です。
売上高100万円⇨120万円にしたい場合どう考えるでしょうか?
 
損益計算書を見ると、一番上に「売上高 100万円」と表示されているだけですね。
売上アップを考える時、「もっと沢山売れれば、売上は上がるね」と考えて、販売数量アップを目指します。「数量アップを目指そうね」となります。
数量アップが目標になると、「値引き販売をすれば、数量が稼げるぞ」なんて考える営業マンが居ても不思議じゃないですね。
その結果、売上は目標達成したけれど、利益は下がってしまったなんてことも考えられます。
 
MQ会計で考えると、ちょっと変わります。
「売上高=P(販売単価)×Q(数量)」です。
今回の例題だと、120万円の売上目標を立てましたので、「120万円=P×Q」となる数字をPとQに入れれば良いわけです。
そうなると、一つではなく、とても多くの方法が浮かんできます。
「P↑×Q→」
「P→×Q↑」
「P↓×Q↑↑」などなど
 
発想を浮かべるときには、常識を一度外して考えたほうが良い結果になりやすい。
この場合、販売単価120万円にして1個売れれば目標達成です。または、販売単価1円にして120万個販売する手もあります。
打つ手は無限に出てきます。その中から、実現可能性の高いものから、実行していけば、目標達成の可能性は高まります。

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