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経営者の貸借対照表の見方

2016年05月10日(火)

こんにちは。

税理士の関口義宏です。町田市つくし野で、会計事務所を経営しています。

貸借対照表は、B/S(Balance sheet)とも言われ、一定時点の会社の財産債務の状況を表します。
「3月31日に会社に現金はいくらあり、借金はいくらかな」ということを確認したかったら、貸借対照表を見ましょう。
 
貸借対照表の特徴は、左右がわかれていることです。
左側に「資産」。右側に「負債と純資産」が表示され、右側と左側の合計額は一致します。
 
貸借対照表の右側が資金の調達源泉(どこから資金を調達してきたか?)を表し、左側が資金の運用形態(調達した資金を何に使ったか?)を表すと言われています。
これを聞くと、わかったようなわからないような感じになるでしょう。
 
貸借対照表の右側を見ると「資本金」や「長期借入金」など、確かに資金の調達を表していると思う科目もあれば、「未払金」や「預り金」など「資金の調達か~~?」と思うような科目もあります。
 
資金の調達か~~?と思うような項目は、「会社は、1年に1度は決算をして、税金を払わなければいけない」と国が決めているため、決算の調整しないと1年間の利益が正確に出ないため、貸借対照表に表示されています。
決算のために表示される項目は、経理マンには大切な項目ですが、経営上はあまり大切ではありませんし、決算のために表示される項目があるから、よくわからない表になってしまっているのです。
経営者が見る場合、貸借対照表上のよくわからない項目は無視してOKです。
 
良くわからない項目を無視して考えると、貸借対照表の右側「長期借入金」や「資本金」などで調達してきた資金を、貸借対照表の左側「現金預金」でいくら持っていて、「棚卸資産」がいくら、そして「建物」「機械装置」や「車両運搬具」などの設備投資をいくらしたのかが見えてきます。
 
貸借対照表上のわからない項目は、無視してOK!!(関口義宏)

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