2017年9月11日 第1刷発行。213ページ。
17年10月に、関口会計で5年以上働いてくれていたスタッフが退職した。4ヶ月前に退職の意向であることを伝えてもらっていたので、気持ちの準備は出来ていた。
振り返ってみると、最近は、あまりコミュニケーションができていなく、スタッフの仕事に対する考え方などを理解せず、こちらの都合だけを押し付けていたと反省。気持ちの準備は出来ていたといっても、結構落ち込んだ。しかし、関口会計には、まだ、17年4月から入社してくれたスタッフ2名と長年働いてくれているパートさんがいる。現在働いてくれている人たちへ影響を与えないためにも、また、スタッフが、自主的に働いてくれる職場にするために、働いてくれている方々とコミュニケーションをしっかりととらないければいけないと思いこの本を注文した。
今は、人手不足。5年前は、ハローワークに求人の募集をかけると10人以上応募があったが、今は、ハローワークに求人を出しても、全然応募がない。そんな中、スタッフがすぐにやめてしまうことは、事務所の存続を脅かす問題になっている。
以前は、税理士事務所といえば、税理士を目指す人たちの修行の場としてスタッフの確保も容易だった。しかし、税理士を目指す人も減少傾向にあるなかで、気持ちよく働いてもらえるように、職場環境をスタッフ目線で考え、長く一生懸命事務所で働いてくれる対策が急務だった。
働いている人たちとしっかりとコミュニケーションをとることが重要であることはわかってるつもりでも、コミュニケーションを定期的、継続的にとり続ける仕組みを作るのには、さまざまなハードルがある。時間の問題やどういうことを聞けば良いのかとか、何を話せばスタッフは本音を打ち明けてくれるのか、そもそも面談自体を受け入れてくれるのかなどなど。
この本は、面談をはじめるときの注意点やスケジュール、どんなことに重点をおいて面談を行えばよいのか?面談の話の流れや具体的な質問など面談をイメージできるように示されており、また、面談をスムーズに行うためのシートなども用意されていた。
面談を始めるにあたり、この本を読んで、色々考える前に、取り上げずやってみようと思わせてくれた。
本を読み終わり、早速、フルタイムのスタッフと面談をやってみた。初めてだったので、まだまだ、ぎこちない感じで終わり、これがコミュニケーション不足と言う事だろうと実感。これから定期的にスタッフを話をする機会を設け、みんなのベクトルを合わせながら、事務所の発展を目指していくためとても参考になった本である。
【目次】
第1章 なぜ、今1on1ミーティングで人も会社もかわるのか
第2章 1on1ミーティングで何を話すのかー部下との信頼を構築するために
第3章 1on1ミーティングで何を話すのかー部下の成長を支援するために
第4章 1on1ミーティングを始めてみよう