こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
節税には、4つ種類があります。
①お金を使わない節税
②投資にお金を使う節税
③保険等将来戻ってくる商品にお金を使う節税
④税金を少なくするためにお金を使う節税
お金を使わない節税とは、いまは、研究開発費や給料を増やすなどの経費を使うと税額控除を受けられます。
国の政策上税金の負担を軽くするものです。使えるものは全て使いましょう。
お金を使わない節税は、活用すれば、手元の現金が増えますので、漏れなく活用すべきものです。
投資にお金を使う節税は、広告宣伝費や研究開発・教育費など、将来売上アップにつながる経費に使います。
これらの経費は、基本的には一括で経費に計上できるので、決算日までに支払えば、その分税金が少なくなります。
そして、将来の業績アップに貢献してくれることを期待して支払います。
広告宣伝、研究や教育は、しっかりと準備をしないと支払の効果は現れない可能性が高い費用です。ただ単に、決算対策のため、準備不足の状態でやることはお勧めしません。
将来戻ってくる商品にお金を使う節税は、生命保険などで返戻金のある商品を購入して、とりあえず、目先の税金を減らすことを目的にします。
保険料を払った時には費用になりますが、解約して返戻金が戻ってくる時は、収入になります。
その収入に対しては、税金がかかりますので、節税ではなく、税金の支払を将来に先延ばししているだけです。
その間に、赤字が生じたり、退職金など大きな支払があるときに、解約すると赤字と収入が相殺されて、税金がかかりません。という反論がくるかもしれません。しかし、10年以上保険料を払い続けなければ、期待されている効果は得られないなど、保険を使って節税する条件は、相当限定されます。
これから10年以上利益を出し続け、キャッシュも十分にあると予想できる会社がどれほどあるでしょうか?
保険は、将来の保障として正しく活用することをお勧めします。
税金を少なくするためにお金を使う節税は、交際費を派手に使って経費を増やす。中古の高級車を買うなど、経費を増やして税金を減らそうということです。
経費を増やすと、税金は減ります。税金を減らすことが目的ならば、達成されます。
ここで、節税の目的をもう一度考えたほうがよいと思います。
「派手に飲食をして、税金が減り、同時に手元のお金が減る」
「節税の目的は、手元のお金を減らさないため」
あなたは、どちらの節税を行いたいですか?
もし、手元のお金を減らさないためならば、お金を使う節税はやらないでくださいね。
節税を行うときに、手段と目的を見失ってしまう方がいますが、目的をしっかりと見据えておいたほうがよいです。
目的は、「手元のお金を増やすこと」です。
「お金を使わない節税」は、メリットしかありません。
活用できるものは、もれなく活用しましょう。
「投資」「保険等」「経費」は、お金を使って節税をします。
最終的に、手元のお金が増えなければ、税金を減らす意味がありません。
そのことを肝に銘じておきましょう。