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2017年06月02日(金)

2016年11月22日第1刷発行。286ページ。

会計事務所を経営しているので、優秀なスタッフに恵まれて働けたら自分はあまり働かないで、最高だなと常々思っているものの、中々そんな状況にはならない。

「こんな小さな会計事務所には、優秀な人なんて来ないだろうな」などと思っていたが、全くの間違いであることに気がつかされた本。

三国志の諸葛孔明は、歴史上の最も優れた理想のリーダーの一人として認識していたが、リーダーとしてはあまり優れていないことが説明されている。

先輩があれこれ先回りして「あれをやっちゃダメ。これをやっちゃダメ。」と後輩のやることを制限していたら、後輩はやる気をなくして、自分から動かなくなってしまう。

この本を読むまでは、目の前の仕事をこなしてもらうことだけしか考えておらず、指示待ち人間を製造するための事務所のようになっていた。

この本は、指示待ち人間ができるプロセスがとてもわかりやすく説明されていて、目から鱗が落ちた。

自分から動く人を育てるための戦略が書かれていた。教えすぎてもダメ。教えなさすぎもダメということだった。そして、仕事は細かく分け、お手本を見せてから、やってもらう。さらに、この仕事をなんのために行うのかを伝えることが重要ということだった。

本を読み終わってから、事務所の仕事を細分化して、それぞれの仕事の目的を明確にした。そして、基本的にはいろいろなことを教えず、自分で試してもらうように、非効率なことをやっていたとしても、注意しないように心がけている。

部下を持っている全ての人にオススメの本です。

序章三国志に学ぶ利用のリーダー像

第1章いかにして「自発的部下醸成方法」が生まれたか？

第2章上司の非常識な六訓

第3章上司の「戦術」とは何か？

第4章配属1日目〜3年目までの育て方

第5章困った時の9の対応法