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決算書の活用

2017年05月09日(火)

こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
 
決算書や試算表について、税理士の話や会計の書籍で「決算書を読めないと経営者失格です。決算書を読みこなし経営判断に活用しましょう」と言われることがありますね。
私は会計の本をよく読みますし、お客様の試算表や決算書をまとめる仕事をしています。
そんな私ですが「決算書を読みこなし経営判断に活用しよう!」と言われても、「そうなの?」という感じがあります。
 
私は税理士ですから、試算表や決算書の活用について普通の経営者の方たちと比べたら、たくさん勉強して知識があると思います。
そして、会計事務所の経営者ですから、一応経営もしています。
そんな私が決算書を読みこなす必要性を感じていません。
まったく見なくてよいということではなく「流動比率が低い」とか「粗利率はいい感じ」と分析しても、その先の経営判断には、役に立たないといっているのです。
 
私が、何か判断するときに、見る箇所は「現金預金」ぐらいです。
それに加えて、売掛金勘定を見て、ちゃんと入金がされているかを確認します。
あとは、参考程度に「利益」を確認します。
決算書を分析しません。
 
決算書は、過去の取引情報をまとめたものです。
これからどうしたら良いか?についての情報は、ほとんど読み取ることができません。
 
では、決算書をどう活用するか?
例えば、新たに広告をした場合、その結果は決算書に表れます。
結果を確認して、今後、その広告を続けるかそれともやめるかというような警報として活用するのが最も有効です。
ただし、広告宣伝など新しい取り組みをしたときに、結果にあらわれるのには時間がかかります。
広告宣伝をして、反応がほとんどなかったから、もうだめだとすぐに判断してしまうと、もうちょっと続けていたら、業績アップに貢献したのに・・・。ということもありますので、難しいところです。
 
さらに、重要な科目をグラフにして、時系列で流れを掴むことも良いでしょう。
決算書は、会社がいいほうに向かっているのか?ちょっと厳しいのか?といったような、業績をざっくりと確認することが得意です。
いずれにしても、決算書の細かい数字まで入り込んでじっくり分析する必要はありません。
そんなことをしても、今後の経営に役立ちません。
 
また、今後の経営のことを考えると、税理士や銀行マンの言うことは、ほとんど役に立たないと思ったほうがよいでしょう。
難しい言葉を使って、結局「売上を上げろ」「利益率を上げろ」「経費を下げろ」しか言いませんから。
 
決算書で見るポイントは、「現金預金残高」と「業績をざっくり確認する」こと。

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