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【本の紹介】できる社員は「やり過ごす」高橋伸夫著 日経ビジネス人文庫

2017年04月17日(月)

2002年7月1日第1刷発行。225ページ。
1996年10月に文春ネスコより刊行された「できる社員はやり過ごす」を文庫化したもの。
 
企業の組織論を働いている人達の意識調査をまとめた書籍。
上司のすべての命令に対して、すべて対応していたら、時間がいくらあっても足りない。
本当に優秀な社員は、「やりすごしも含めて上司の指示・命令を自らの判断で優先順位をつけて遂行し、必要に応じて指示されないことまで自主的に行って、つねに時機に応じた解決策を提示する」
これを読んで、自分が言ったことをやらないスタッフに対して、「なんだよ」と思っていたこともあるが、そのスタッフなりに、優先順位を考えて行動しているのだから、優秀なのかなぁと思い返した。
 
自分の仕事に満足している人の約35%が転職や独立したいと思っているのに対し、自分の仕事に満足していない人の約60%が転職独立したいと思っている。
しかし、実際に離職するかどうかは、仕事の満足よりももっと他に要因があるという調査結果が出ていた。
この調査結果を参考にして、私の事務所でも、スタッフの満足をあげると同時に、離職率をさげるための対策を講じていこうと思った。
 
スタッフの満足をのためには、企業の「見通し」をよくすることが必要であり、そのために重要な3つの項目が提示されていた。
見通しというのだから、将来の自分の姿や仕事も目標が具体的に提示されている必要があるので、経営計画書の作成をベースに業績をアップさせていくことで、スタッフが安心して働ける環境を確保しようと思った。
 
経営者は、理念をしっかりと持ち、それをわかりやすくフタッフに伝え続けることで、スタッフは安心して働いて自身の力を存分に発揮してくれる。
わたしは、この本を読んでこんなことを読み取ったので、これから実践していこうと思う。(関口)
 
第1章 「やり過ごし」の効能
第2章 「尻ぬぐい」で組織はまわる
第3章 「泥をかぶる」係長
第4章 「見通し」がほしい
第5章 「未来傾斜原理」とは何か
第6章 経営者がゆらいでどうする
第7章 「未来傾斜」の意味するもの

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