こんにちは。
税理士の関口義宏です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
決算書は、どうやって活用すればよいでしょうか?
流動比率を計算したり、売上高経常利益率を他社と比べる、労働分配率を見ている優秀な方もいらっしゃると思います。
それが、経営に役立っているのであれば、そのまま続けてください。
比率を見る場合、その瞬間の比率を見て、「これでよい」とか「これじゃダメ」と判断するのは、良くありません。
会社は、ずっと続いていますので、比率も流れを見て判断することをお勧めします。
例えば、流動比率を見る場合、前年同月の流動比率と今年の流動比率を比べてどうなっているかなど、流れで判断しましょう。
このように、決算書はそれだけを見ていても、良いのか悪いのか判断が難しいものです。
ポイントは「比較する‼ことです。
前年の決算書と比べたり、同業他社の決算書と比べることによって、相対的にどちらが良いか等判断が出来るようになります。
まず一番にやることは、自分の会社の前年同月の決算書の比較をしてみましょう。
現金預金は、増えているのか?減っているのか?
その原因は何か?売上が減っているか?売掛金はどうか?経費は増えているか?を確認しましょう。
参考書に書いてあるような、比率を計算するのではなく、金額を比べることが重要です。
時間はかかるかもしれませんが、経営者は、会社の数字を理解しておく必要がありますので、とにかく、現金預金の推移だけでも見続けてください。そうすることで、だんだんと、会社の改善ポイントが見えてきます。
自社の数字を見れるようになってきたら、その次は、同業他社の決算書との比較してみましょう。
同じ業種だと、他の会社も自分と同じように仕事をしていると考えているかもしれません。
しかし、同じ業種でも、収益の構造は全然違います。
私のいる税理士事務所の報酬も事務所ごとに体系がありますね。
サービスの価値を高くして、高い報酬に設定している事務所や作業に特化して、質問は受け付けずに報酬を事務所など。
同じ業界にいても、経営者の考え方で、仕事の内容は大きく異なります。
自社と他社の比較をすることで、他社の数字から、ほかの会社がどのような仕事をやっているのか、自社の置かれているポジションなどが分析できるようになります。
そこから、自社が力を入れていくポイントなどが見えてくることでしょう。
決算書の活用は、比較がポイントです。