こんにちは。
税理士の関口義宏です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
今回は、原価計算のお話です。
会社の利益を計算する場合に、原価計算を行います。
例えば、コンビニを経営している場合。
水のペットボトル、10月1ヶ月の原価計算をしてましょう。
①9月末日に、5本残っていました。
②10月に25本仕入れました。
③10月31日に、8本残っています。
図で表すと、次のようになります。
10月販売した本数は、①+②ー③=22本と計算できます。
1本当たり80円で仕入れているので、VQ(変動費)は80円×22本=1,760円です。
1本当たり120円で販売しているとすると、PQ(売上高)は120円×22本=2,640円
MQ(粗利益額)は、2,640円ー1,760円=880円です。
その翌月の11月は、次のような状況でした。
①10月31日は、8本残っています。
②11月仕入れた本数は、30本。
③11月30日に残った本数は、3本でした。
図で表すと、次のようになります。
11月に販売した本数は、①+②ー③=35本ですね。
1本当たり80円で仕入れているので、VQ(変動費)は80円×35本=2,800円です。
1本当たり120円で販売しているので、PQ(売上高)は120円×35本=4,200円
MQ(粗利益額)は、4,200円ー2,800円=1,400円となります。
10月のMQ(粗利益額)は880円で、販売本数は、22本。1本あたりの粗利益額は、880円÷22本=40円。
11月のMQ(粗利益額)は1,400円で、販売本数は、35本。1本あたりの粗利益額は、1,400円÷35本=40円。
10月も11月も、一緒ですね。
このように、商業(小売業や卸売業)の原価は、販売したものの仕入れた金額です。
上記の例だと、10月も11月もお水1本販売すると、40円粗利益額が増えます。
経営者が、この部分を把握しておくと、経営が非常にわかりやすくなります。
仮に、1万円赤字になっているとします。
そうすると、あと何本ペットボトルを販売すればよいでしょうか?
1本販売すると40円儲かる。
と言うことは、1万円÷40円=250本
赤字を解消するためには、後250本売る必要があると、数字が立てられます。
モノやサービスなどを販売したら、いくら儲かるかをしっかり把握しましょう。