2013年 7月10日発行。217ページ。
年商約3,000億円、資本金67億円、従業員約6,500名(2016年2月時点)。株式会社良品計画会長。
「人に仕事をつける」状態のままだと、スタッフの入れ替わりがあったときに事業として継続性が損なわれ、事務所としての発展も望めない。さらに、何度も同じ様なミスを繰り返す事務所として向上する事ができないと考え「仕事に人をつける」事を目的に、マニュアルを作ろうと考えたときに、参考にした本である。
「マニュアルを作ると、指示待ち人間を多く作ってしまうのではないか」と懸念していたが、この本を読んでマニュアルの作り方次第では、そういう懸念は必要ない事に気がついた。
無印良品の店舗で使っているマニュアル「MUJIRAM」には、仕事の意味と目的が明確にされており、ただ作業がきさいされているのではなく、その作業をやる意味を考えさせる様になっている。
通常、マニュアルが出来たら、ホッと一息、あとはスタッフがマニュアル通りに仕事を行えばよいと考えるところ、無印良品は、マニュアルを常に書き換えて、よりよいマニュアル作りを通して、スタッフの目的意識を高めている。
無印良品では、マニュアルの更新を仕事に組み込む事で、人材育成も行っている。
関口会計でも、マニュアルを作成し、そのマニュアルを常に更新する仕組みを作り、常に成長する組織作りを目指していく。(関口義宏)
【目次】
序章 なぜ無印良品には”200ページのマニュアル”があるのかー「標準」なければ「改善」なし
1章 売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組みー「人を変える」ではなく、「仕組みをつくる」
2章 決まったことを、決まったとおり、キチンとやるー「経験」と「勘」を排除せよ
3章 会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」ー「他者」と「他社」から学ぶ
4章 この仕組みで「生産性を3倍にできる」ー「むくわれない努力」をなくす方法
5章 自分の仕事を「仕組み化する力」をつくろうー「基本」があれば「応用」できる