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決算書がわからないとダメなの?

2017年06月06日(火)

 
こんにちは。
税理士の関口です。町田市つくし野で会計事務所を経営しています。
 
決算書は、だれのために作られるのでしょうか?
 
決算書とは、正式には財務諸表と言われます。
財務諸表は、一般的に貸借対照表、損益計算書とキャッシュ・フロー計算書からなり、企業が利害関係者に対して、一定期間の経営成績や一定時点の財務状態等を明らかにするために作成される書類です。
    
決算書は、その企業の利害関係者のために作られます。
利害関係者とは、お客様、従業員、株主、債権者、仕入先や得意先、行政機関などが該当します。
つまり、銀行や税務署のために作成されているのです。
そのため、ある程度決まった形式で作られることになっています。
それは、銀行や税務署がその方が便利だからです。
銀行が融資の判断をするときに、それぞれの会社ごとにオリジナルの決算書を出されたら、その決算書を理解するのに時間がかかり、融資の判断が難しくなります。
税務署も同様で、ある程度決まった形式で作ってもらわないと、税金のチェックの時に困るわけです。
 
このように、本来は企業の利害関係者のために作成される決算書ですが、作成するのに結構コストがかかりますよね?
経理担当者を雇ったり、税理士に頼んだり。会計ソフトを用意する必要もあります。
せっかく、コストをかけて作ったものを、銀行用・税務署用だけにするにはもったいないと誰かが思ったのでしょう。
そこで、経営者も決算書の読み方を覚えましょう。と言い出しました。たぶん・・・。
決算書を読みこなすための本もよく見かけます。しかし、決算書は銀行用・税務署用と割り切った方が良い。
なぜなら、いくら読み込んでも、経営用に役に立たないからです。何度も言いますが、決算書とは、企業の利害関係者のために作ったものなのです。
 
経営者にとっては、「経費が何にいくらかかっているか」と「売上高の状況」を考えると、売上の状況のほうが知りたい情報でしょう。
 
しかし、中小企業の決算書をみると収入の項目は、多くても5行しか使われていません。一方で、経費の項目は、20から30行使われています。決算書を読みたい人たちは、経費をしっかり表示してもらっておいたほうが重要だということです。
経営者:売上高>経費 
決算書:売上高<経費
 
決算書の読み方を理解できても、その先どうしたら良いのかはわかりません。
経営者の方が、会計の勉強をしても、モヤモヤ感が拭いきれず、会計は税理士に任せようと結論づけられてしまいます。
そうなると、税理士側からすると囲い込みが成功され良かったとなりますが、経営者にとってみれば、あまり良い状態ではなくなります。
 
いままで、決算書なんか読みこなさなくてよいとずっと言ってきました。決算書を読みこなせる必要はありませんが、会計を理解することは経営者にとって重要なことです。
経営者は、会計の本質に目を向けて、会計の理解に努めましょう。
会計の本質を理解するため、MG研修はとても有効です。

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